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HONDA GX25Thai
整備
HONDA GX25T(Thai製) これまでの整備のまとめ   2023.5.13
カーツ 刈払機 VX250WHのエンジンはHONDA GX25Tが採用されている
YA中古で手に入れた、刈払機

カーツ VX250WH
2009年製
これまでの整備記録
農機具で再始動で失敗するときは、イグニッションコイル不良
アクセルONで息継ぎする---5分ぐらいは良好だが、その後アクセルを吹かすと息継ぎして止まる
--->キャブレターのガソリン通路の穴が詰まっている。フューエルインレットスクリーンフィルターの アミや、途中のフィルターが詰まっている。

GX25Tは本田が作っている小型の4サイクルエンジン。やっぱり本田という故障例もあり、 いろんなパーツが使用過程で劣化・故障する。
樹脂成型部品は、特に劣化が早い。エアクリーナケースは熱で変形したり、成型時のウェルド部分にヘアークラックが生じる。

2023-5-2 カーツ刈払機 VX250WH(2009年) 本田GX25Tエンジンオイル交換      
2023-5-2 カーツ刈払機 VX250WH(2009年) 本田GX25Tエンジンオイル交換 
 
刈払機エンジン GX25T 
この前オイル交換したのは、いつだったかな。
1年以上交換していないと思う。取説によるとオイル交換は6ヶ月または50時間ごと。
あんまり汚れてはいないけど、オイルを交換してやった。
今回オイルファンネルを新たに購入。これまでは、カレンダーを丸めた筒っぽでやっていたけど。
オイルを入れるところは、エンジン本体と干渉しないし、これは便利だ。
2023年1月にAliで3個335円、今だとセール中なので329円で買える。
オイルの量はたった80mL、チョロッと入れたらもう溢れそうになるよ。
オイルは
余り物の5W-40、HONDAは10W-30指定だけど、刈払機は高回転常用だしこれでいい。


余分に入れちゃったので少し排出。ねじの下の辺りまででよい。

2023-4-30 買ってはいけない 中国製 CMR5Hのまがい物      
2023-4-30 買ってはいけない 中国製 CMR5Hのまがい物

Amazonで買ったまがい物CMR5H、500円送料込み。
Aliだと265円送料込みぐらいで売っているもの。本体は40円~70円程度。


電極隙間は0.6-0.7mmに入っているが、


外側電極の仕上げが悪く、バリ残りがある。

 
Rがつく型式は中心電極にセラミック抵抗体5kΩが入っているべきであるが
中国製CMR5Hには抵抗体は入っていない。

一方、NGK CMR5Hはカタログでは5kΩと謳っているが、
現物は8.85kΩ(新品)

大陸性の工業製品は、うそが多い。CM5Hのつもりで使えばよいが、
信頼性、耐久性はいかに。
刈払機のエンジンで使うプラグなんだけど、失火すると遠くの畑から
おうちまで戻ってこなければならないので困るよね。

Amazon 出品者 モトフューチャー 
(これはAmazon用の出品者名で運営主体は(有)Jオート湘南ではなかろうか) 
へ返品を申し出。
返金認められた。


2022-8-27 カーツ刈払機 VX250WH HONDA GX25T イグニッションコイル交換      
2022-8-27 カーツ刈払機 VX250WH HONDA GX25T イグニッションコイル交換
  
カーツの刈払機 VX250WH 2009年製 
ほぼ新品の不良在庫をYAで21,340円+送料4800円で2015年1月に購入したときはきれいだったが
7年も使ってると各部が劣化、これまでにいろんな部品交換した。

2021年5月ごろから調子が悪くなり、エンジンは掛かるが、
一旦作業を中断し、別の畑へ持っていくと再始動できない。
しばらく休ませると、再始動が可能になる。
キャブレター清掃、スパークプラグを交換したけど、やっぱりダメ。
高負荷のあと、アクセルをOFFすると、エンジンが止まる。再始動も困難となる。

そういう症状のときは、イグニッションコイルの不具合だと
サンセイイーストア 片山農機の商品説明に書いてあった。

というわけで、YAで中古を入手
 
30500-Z3E-013 TEC製イグニッションコイル
製造ロット20916 たぶん2012年製 二次巻線抵抗は5.3kΩ
1000円+送料770円
使えるかどうかはわからないが、一応ちゃんと動いてたHONDA UMK-425Hから
外したものとして出品されていた。

 
これがイグニッションコイル。たぶん内部が壊れている。
不具合に至るメカニズム(一部引用 公開実用新案公報 昭58-106925より)
エンジン運転時には鉄心がその鉄損により膨張し、またエンジン停止時
には鉄心が冷却されて収縮し、この膨張収縮が繰り返されると、鉄心と
2次コイル間の固化した合成樹脂にクラックが生じることがある。
クラックの両端が鉄心と2次コイルにそれぞれ達した場合には2次コイル
には高電圧が誘導されるので、それと鉄心間に火花を発生し、イグニッション
コイルを損傷させる。高圧がリークして、スパークプラグには火花が発生
しなくなる。構造上の欠陥。

 
HEX3ビットで穴付ボルトを取り外す。
ベッセルの B35 6.35ドライバービットHEX3 (軸径7)の先っぽを旋盤で削って
細くし、クラッチカバーとの干渉を避けるべく加工した物。
先細の長いHEXビットは、
Wera 840/4 Z 六角ビット、05059605001 (全長50mm)、05059630001 (全長89mm)
AP ビット L100 HEX3
これらぐらいしか無いんだよね。

 
購入した中古部品(上)と取り外したイグニッションコイル比較。
製造年は3年違うが、金型は更新されている。
入れ子TRU-09の書体が違う、TECの入れ子も若干違う。

 
イグニッションコイルと、フライホイールマグネット隙間は、
サービスマニュアルでは0.3mm~0.5mmであったが、
現行の部品では
0.2mm~0.4mmとなっているので、厚み0.29mmの名刺を使って0.3mmで調整。
T=3.9Nm あんまり固く締め付けてはいけないんだね、締め過ぎると鉄板が窪む。

英文 https://www.manualslib.com/download/2138089/Honda-Hht25s.html



 
こんなもんかな。

早速試運転した。調子よさそうだ。燃料が無くなるまで運転できるし、途中で
再始動しても、ちゃんと始動できた。
これでしばらくは、使えるだろう。

2022-9-28 AMAZONでイグニッションコイルテスターを買った 795円      
2022-9-28
AMAZONでイグニッションコイルテスターを買った 795円

スパークプラグテスターとか呼ばれているが、スパークプラグを
テストするものではなく、コイルが生きているか死んでいるかを見るもの。
ストレートだと、15-810 990円で販売されている。

  
丸山チェンソーだと10mmでも青白いスパークなのに、
GX25Tの場合、4mm~5mmが限界。
これはたぶん放電エネルギーが元々弱いからだと思われる。
もしくは劣化している。


もう一台のGX25Tでも今度試してみよう。
2022-10-1

これは、スペア機  カーツ XP260B(W)H HONDA GX25Thai(2011年製)
ほぼ未使用だが、隙間は3.6mm程度。

ゆえにHONDA GX25Tは4mm程度飛べば正常だということのようだ。


HONDA GX25Tエンジンのイグニッションコイルについて      
HONDA GX25Tエンジンのイグニッションコイルについて
初期モデル(シリアル3016120まで)は
30500-Z3E-013 TEC 東洋電装製であったが、これは2016年9月に廃番になり
30500-Z3E-004 池田デンソー製(現 パナソニックエレクトリックワークス池田電機)
に変更された。
池田製 31010-Z3E-004は IKEDA製フライホイール 31010-Z3E-004に適合。

初期モデルのイグニッションコイルを池田製に交換する際には
フライホイールも同時に交換する必要あり。

古いタイプ用の補修部品として、2018年2月に
お得なイグニッションコイル/フライホイールキットGX25用
06301-Z3E-000が準備された。


06301-Z3E-000 イグニッションコイル/フライホイールキットGX25用 2970円 
近所の農機具屋(ホンダ認定販売店 サービス指定店)で取り寄せてもらった。
農機具屋は、イグニッションコイルのみを交換しており、
お得なイグニッションコイル/フライホイールキットが、
コイルと同じ価格で入手できることを知らなかった。
今回私が注文で初めて発注したと言っていた。

 
フライホイール IKEDA-D製 作りは悪く、湯じわ、バリ残りがある。
いかにも外国製の作りです。出来栄えは東洋電装製のほうが良い。
クラッチボルト用M6タップのピッチは33mm、フライホイール・プーラを自作する際の参考に。

フライホイールプーラを自作
 
廃材の12mm四角棒に2-φ6.8穴、M8×P1.25タップ加工
ハンドルシャフトはスーパーツールベアリングプーラAB1Nのものを借用。


保管しておくと、錆が発生するので自動車用のスプレー塗料で
塗装してやった。



取付説明書 フライホイールと、イグニッションコイル隙間は0.3mm±0.1mmに変更になった。


0.3mmならばハスクバーナゼノアのフィラーゲージH5025-13402が
使える。オアシスプラスで450円+送料290円

 
イグニッションコイル比較
左 30500-Z3E-013 TEC東洋電装製 右 30500-Z3E-004 PEW池田電機製
TEC東洋電装製の二次巻線抵抗は5.3kΩ
PEW池田電機新品の二次巻線抵抗は5.97kΩ

----これまでに取り替えた部品 GX25T----------
ポンプ プライマー
キャブレターのポンプガスケット、ダイヤフラムポンプ、
ダイヤフラムASSYメターリング、、ガスケットメターリングダイヤフラム4点セット
フューエルフィルタ、フューエルチューブ、リターンチューブ、グロメット
プロテクタチューブ
ラバー,タンクマウンテイング
エアクリーナケース、エアクリーナカバー(クラックが入る)
エアクリーナエレメント
トップカバーボルト(緩んでどこかに落下)
ブリーザチューブ
スパークプラグ
使っていると、いろいろなところが劣化してくるのだ。
---------------------------------------------



2022-11-12 インライン イグニッション スパークテスター CNBJ 86982      
2022-11-12 インライン イグニッション スパークテスター CNBJ 86982
 
これはイグニッションコイルとスパークプラグの中間に挿入し


イグニッションコイルのエネルギーがスパークプラグに流れる電流に
容量結合でエネルギーを拾い、ネオンランプのような球を点灯/点滅させるもの。

 
ハイテンションコードは、端子の穴に挿入され3方向に広げられ
天ぷら半田であった。大陸品質。無鉛半田で手直し。


実際に使ってみると、んーんなるほど。といった感じ。
最初にこれを持っておれば、始動時のイグニッションエネルギーが
十分かどうかの判断がしやすかったと思う。
AliExpressで438円


2022-5-19 スパークプラグギャップ調整ツール      
2022-5-19 スパークプラグギャップ調整ツール

これはスパークプラグのギャップを縮めるために使う工具。

これまでは外側電極を金槌で叩いて調整していたが
叩きすぎで狭くなりすぎることがあった。そこでこんなものを
買ってみた。aliで481円、630円、送料481円、合計1597円
安くは無い。新品のプラグを買ったほうが安いのである。


ところが、大陸製の工業製品なので設計がPoor。
刈払機のエンジンホンダGX25のプラグCM5H M10×P1.0×L12.7がねじ込めない。


プラグギャップ調整ツールはM10×P1.25雌ねじが切ってある。
よってプラグのねじ山に適合しない。


M10×P1.0ハンドタップがあったので、ひょっとして
リタップすればうまくいくかなと、タップでもんだ。


材料は6061ビレットアルミなので、ハンドタップで
さくさくタップをもむことができた。P1.25のねじ穴と
タップでもんだP1.0が重なっているところは塗装が残っている。


でも実際にプラグをねじ込むと、予想していたけど
ローレットボルトの長さが足りず、電極に届かない。


しょうがないので六角ボルトM6×30を使う。
これで何とか使えるようになった。


M14×P1.25はどうかというと、
このプラグは丸山チェーンソー用のチャンピオン
CJ6Y M10×P1.25×L10
ねじ込めるのだが、ローレットボルトは届かない。

乗用車はあんまりプラグギャップ調整などしません。
調整するのは汎用エンジンが主ではなかろうか?
農業用の小さなプラグに使えないものを大陸の人は作る。
プラグのねじのことも知らないのでは?
アルミ材ででこういうものをゼロから切削加工するのは大変だが
市場で売っているものを材料として利用するにはもってこいだね。

あとでM6×30 ローレットボルトを買うべし。

2022-6-1

AliでローレットボルトM6×30を買った。
ねじの先っぽは真たいらではないので、グラインダーで
削って整えてから、#1000サンドペーパーで磨く。
これでようやく使えるようになった。


2021.12.19 HONDA GX25T(Thai製)燃料チューブ取り替え      
2021.12.19 カーツ刈払機 VX250WH (2009年製)
HONDA GX25T(Thai製)燃料チューブ取り替え
このまえ11月にキャブレターをオーバーホールしたが、その時に燃料チューブがだいぶ
劣化し硬くなっていたので交換することにした。
10年も経てばゴムは劣化するよね、

HONDA GX25Tエンジン


燃料チューブを取り出す。


交換パーツ
17504-ZM3-003 グロメット、フューエルチューブ
17702-Z0H-003 チューブ、フューエルリターン
17701-ZM3-003 チューブ、フューエルタンク
このほかに、16865-Z6J-000 プロテクタチューブも交換しておいたほうがよい。

この黒い燃料チューブ、HONDA PARTS Listだと250円だけど、
ホームセンターバローでは約1.68倍の価格で売っている。
チューブだけ、小ロットで買おうと思っても、なかなか
店では売っていない。知り合いの農機具やから切り売りで
買ったほうがいいのかも。
ネットで探したが、YAでは宮城県の森田農機商会が1mあたり600円+送料250円で販売している。
それしか安いものは無い。
他にキャブレタードットコムで探してみたが、同じ規格の物は無かった。


取り外したパーツと、補修パーツ比較。
新品の燃料チューブは長さ280mmですが、


グロメットに挿入する際、先っぽを斜めにカットしてやらないとうまく
挿入できない為、補給品少し長めなのだ。
挿入後、全長240mm-250mmぐらいにしておく。
長すぎると燃料タンクの溜まり底に納まらず、一段上に登るので注意が必要。
チューブが長すぎると、まだ燃料があるのにエアーを吸ってガス欠になる。


プロテクタチューブ、再使用しようかと思ったが、ヒートガンで熱風加えたら
縮んじゃったので、新品を手配。
ヘアードライヤーならよいが、ヒートガンを使ってはダメ。


グロメットからの出代は、サービスマニュアルによると、
フューエルリターン(赤)は100-106mm、
フューエルチューブ(黒)は87-93mm

外したチューブはこれよりも若干短めであり縮んでいた。


こんな感じで完成。
あとはエアフィルターを元に戻す。

2021.11.13 カーツ刈払機 VX250WH 本田GX25T(Thai製) キャブレター オーバーホール      

2021.11.13 カーツ刈払機 VX250WH 本田GX25T(Thai製) キャブレター オーバーホール
半年ぐらい前から、どうも調子が悪く、エンジンは掛かるのだが、
一旦作業を中断し、別の畑へ持っていくと、再始動できないことが多々あった。
しばらく落ちつかせると、再始動が可能になる。
10年以上前の製品なので、ゴム部品、ダイヤフラムポンプや
メタリングダイヤフラムが劣化していたり、ごみが溜まっているのでは?
ということで、分解清掃することにした。

エアクリーナエレメント、ケースCOMPエアクリーナ等を外して


キャブレターを取り出す。 このキャブレターは
WYB 8Aタイプ タイ製


お尻の十字穴つきなべ小ねじ 4本を外して分解。


これはダイヤフラムポンプ側、ホンダのGX25、GX25Tは
ポンプスプリングがついていて、ガスケットのばねが当たる部分は
丸い穴となっている。


全体ではこんな感じである。特にごみの付着等は無かったが、
キャブレタークリーナ、ガソリン、圧搾エアー清掃しておく。
gx25-carburettor_fault_finding_1.pdf キャブレター構造イラスト


ダイヤフラム、ガスケットセットはYAで鳥取の人から
入手しておいたのですが、ポンプガスケットだけは、形状が異なるので
近所のホームセンターで取り寄せ 150円+TAX


ポンプガスケット、ダイヤフラムポンプの順にのせる、
(外した部品と照合し、順番を確認しておく。)


メタリングダイヤフラムガスケット、メタリングダイヤフラムASSYを組んでいるところ。
エアパージASSY、プライマーポンプを元に戻す 


組みなおして、元に戻す。

ところが試運転中に、数分でエンジンストップ。
なんか、どうも熱ダレみたいな感じで、再始動できない。


ひょっとしてプラグだったのかと。プラグを点検。


プラグすきまは0.6-0.7mmなので、そんなに減ってない。
絶縁抵抗計で中心電極と、外側電極の絶縁抵抗を
測定したけど ∞ リークしているわけでもない。


 
ストックしてあった予備のプラグに交換したところ、難なくエンジン始動した。

NGKホームページによると、GX25T純正採用のCM5Hはホンダからしか買えない品番。
ホームセンターではCMR5H(抵抗入り)が流通している。定価650円
昔、ホンダ純正部品のアカ箱に入ったCM5Hも置いてあるのを見かけたが、
定価は550円なのにバローだと680円+税で売っていた。割高。

燃料系が原因かと思ってキャブのオーバーホールをしたのだが、
プラグだったとは。
AmazonのCMR5Hのレビューにも、プラグを換えたら一発で始動、復旧したとの記載があった。


再始動する時は、たいてい燃料が少なくなっているので、
エアーを吸ったときにごみが動いて詰まっちゃったと思ったけど
そういうことは無いようだ。
プラグはそんなに高いものではないので、年数経っているなら
惜しみなく交換したほうが賢明である。

教訓:農機具で再始動失敗するときは、まずはプラグを疑え。
※のちにプラグではなく、イグニッションコイル不良だったことが判明。

HONDA GX25T parts catalogue
https://www.hondappsv.com/engines/catalogue/JPN/ja/2145/

こっちhttps://cf.hondappsv.com/files/catalogues/135/11Z3E602.pdf

(農機具屋ではなく)ホームセンターの修理担当に聞いたところによると、
熱でプラグの接地電極が若干広がり、それが原因で再始動でミスファイヤー
するのではないかとのこと。
少し休憩すると、冷まってギャップが元に戻り直る。
んーんなるほど。そうなのかもしれない。農機具用のプラグは
そもそもギャップが狭いので、熱で伸びるとその変化量が
悪さし、そうなる。
ホームセンターの修理担当の見立ては誤り。プラグの接地電極が
熱でわずかに倒れて隙間が広がる程度で失火することはない。
イグニッションコイルはギャップ4mmでも火花を飛ばせるだけの起電力がある。
熱で失火するのはイグニッションコイル不良である

GX25Tの点火方式はトランジスター式マグネト点火なので
言ってみれば旧式。エネルギーは強くない。


2021-12-18 プラグすきまについて、
取り外したCM5Hのプラグすきまは、0.64ぐらいでした。
0.55程度に縮めれば、飛びやすくはなる。


新品のCMR5Hに交換して、0.5h使用し、そのプラグすきまを測定すると
0.69mmぐらいだった。
どうも隙間だけの問題ではなさそう。畑で再始動できないと困るので
プラグだけで済むのなら5年で交換したほうがよい。

チェーンソーも再始動で失敗するのも、プラグなのかなー。
大抵は燃料が少なくなっているので、燃料補充すると
始動できていたが、燃料よりも休み時間が効いていたのかも。

----2022.4.17 追記-----
草刈りしてたら、どうも調子が悪くなった。
高負荷のあと、アクセルをOFFすると、エンジンが止まる。
再始動も困難になった。


なんかやっぱりプラグすきまが広がっているような気がした。
取り外してみると、スキマが広い。


スキマゲージで測定すると、0.66。
悪くないんだけどな。

測定に使ったこのプラグギャップゲージは、何十年も前に、
名古屋モーターフェスティバル(於:名古屋市国際展示場)
のNGKの出展ブースで確か200円で買ったもの。
何年も机の中で眠っていたが、昔買ったことを思い出し、
ニュービートル AQYエンジンのプラグギャップを測定する際にひっぱり出してきたもの。
NGKに今でも入手できるか聞いたところ、イベント会場及び
サーキットにて出展している日本特殊陶業 PRブースでのみ
販売しているグッズ。今の価格は400円。(2022.4.27追記)

2023.4.7 最近のNGKプラグギャップゲージを入手

表面処理が異なり、外観はピカピカだけど、金型は修正しながら
40年以上使っているようで、端部はバリが削ってあったり
返りがある。10個買って選別しても、気にいるものは無かった。
40年前のやつのほうが物が良い。


金槌でコンコン叩いて、すきまを0.53mmぐらいに調整。

その後試したところ、直った。
農機具のプラグスキマは、狭めにしたほうがよいと思う。
熱でスキマが広がる。
CMR5Hではなく冷え型のCMR6Hのほうがよいのかも。
→狭くても再始動でダメなときがある。
電極スキマは規定値(0.6mm~0.7mmの範囲)を守ること。
スキマを詰めても0.6mmまでとすること。

0.5mmだと火花元気ないように見える。0.6mmのほうが
元気よく飛ぶ。だからBKR6E(0.8mm)だと明るく見えるのかなー?

プラグの電極スキマばかり着目しているが、
イグニッションコイルと、フライホイール磁石のスキマも
点検すべし。ごみが付着していると、火花が飛ばなくなる。

2022.4.26 CMR6H 入手
 
AMAZONでCMR6Hを買ってみた。
スキマは0.65mmぐらい。CMR5HとCMR6Hを比較、
CMR6HのほうがQが高く設計されいる。
絶縁体の外径は若干太いかなと思う程度ですが、
外側ねじ部の内周と絶縁体の隙間に棒を突っ込むと
CMR6Hはより手前で止まる。冷え型である。
 
---2022.4.30 アクセルONで息継ぎする---
5分ぐらいは良好だが、その後アクセルを吹かすと息継ぎして止まる。
プラグを交換しても、ダメ。

こういうときはキャブレター。
分解して見たら、ガソリン通路のこの2つの穴が、
詰まっていた。キャブクリーナをドバドバかけて放置。
ガソリンで洗浄して、圧搾エアーで通路を掃除したら直った。
そういえばフューエルインレットスクリーンフィルターの
アミにも黄色いゴテゴテがついていた。


----2022.5.3  イグニッションコイル ギャップ調整、マグネト掃除-------
なんかWEB情報によると、
イグニッションコイルと、フライホイールマグネット隙間、
これも重要らしい。
確かに、プラグの火花が弱いんだよな。もっと明るくパチパチすべきなのだが、
想像よりも弱い。


隙間を測定すると、左側はシックネスゲージ0.3mmが途中まで入る。
右側は、ちょっときつい。

SHOP MANUALによると、隙間は0.4mm±0.1mm(0.3~0.5)
左右の隙間は、同じでなければならない。


イグニッションコイルを固定している六角穴付きボルトM4×14を緩める。
このボルトのねじ山はタップタイト 断面がおむすび形
CタイトかSタイト、耐震性に優れ、緩みにくいやつを使っている。
90012-Z3E-003 1本35円
USE HEX3 BIT だがこのビットを使うと、ファンカバーに当たってしまい、
六角穴に斜めに入る。ダメな使い方。


外れました。


磁石の鉄板が少し汚れているのでワイヤーブラシで清掃。
イグニッションコイル側も汚れを取り除く。
まあまあきれいになる。


シックネスゲージ  0.3mmと0.08mmを重ねて
フライホイールの上に置き(磁石でくっつくよ)、イグニッションコイルを
押し付けて六角穴付きボルトM4×14を締付け。(T=3.9Nm)

シックネスゲージが手元に無い場合の代用品のヒント
タミヤ プラ板 0.3mm、0.4mm
日生のおばさんにもらった書類ファイル0.44mm
クリアファイル 0.20mm×2枚


右側、こんなもんだね。

これで様子を見よう。

--- 2022.5.11 HEX3 ドライバービット 追加工 ---------

ベッセルの B35 6.35ドライバービット HEX3(軸径7)を使っても、
ファンカバーに当たる。
 

しょうがないので先っぽから25mmの範囲を、旋盤で削り細くしてやった。


これで真っ直ぐ入るね。

細くて長いHEXビットはあまり世の中に無いんだよな。
Wera 840/4 Z 六角ビット、05059605001 (全長50mm)、05059630001 (全長89mm)
AP ビット L100 HEX3
このへんのやつしかない。
-----------------------------



プラグで気づいたことがある。
CM5Hだと火花が鋭く光るが、抵抗入りのCMR5Hだと火花が弱い。
スキマは共に0.6mmに調整しても、そういう傾向がある。
BKR6EとかPZFR6Rにして火花を見ると、電極スキマは
0.8ぐらいあるのに、明るく飛ぶ。
どうも市販のCMR5Hは良くないような気がする。
抵抗入りは中心導体に内部抵抗5kΩ 8.9kΩ入っているが
エネルギー源がPoorな旧式のトランジスター式マグネト点火方式
だと抵抗入りプラグは良くないのではなかろうか?
交換用には、
本田純正部品のCM5H、CM6Hを買ってみよう。
CM5H,CM6Hだと確かに火花は強かった。でも新品のCM6Hは隙間が0.7mmぐらいあった。

NGK抵抗入りプラグの中心導体内部抵抗はDENSOとは異なり、
プラグごとに値が異なる。
CMR6H    9.42kΩ
BKR6E    4.51kΩ  SUBARU TT2 SAMBER
BPR6ES      4.61kΩ  PORSCHE 928 YAMAHA SR400
PZFR6R     2.07kΩ VWAG 101 905 626   BLG 1.4TSI
PZKER7B8EGS 1.34kΩ VWAG 04E 905 601   CJZ 1.2
PLFER7A8EG  1.396kΩ VWAG 06K 905 601B CPL 2.0TURBO

といった具合である。

--- 2022.8.11 イグニッションコイル隙間について ---------
これまで、調整基準中心の0.4mmになるように、イグニッションコイルと
フライホイール磁石の隙間を調整していたが、どうも熱くなると
失火する。しばらく休憩したら、エンジンが掛かる。
最初はプラグの隙間が熱膨張で広くなって、火花が飛ばなくなると
考えていたが、どうも違うみたいだ。
イグニッションコイルと、磁石の隙間が熱で詰まっていく。
それが失火の原因じゃないかと思う。
0.4mmではなく、上限の0.5mmにすると、調子良いような感じ。
最初プラグを交換しても、ダメになったとき、
イグニッションコイル-マグネット隙間の錆を掃除したが、
ギャップが詰まってくると、ダメになる。ただそれだけだったのかも。
この見立ては誤りだった。原因はイグニッションコイルの不良。

----楽天市場 30500-Z3E-004 サンセイ イーストアの商品案内では  2022.8.12追記---
エンジン始動出来ない。
スパークプラグ新品交換したのに発火しない。
エンジンが暖まると始動出来ない(スパークプラグが発火しない)
こんな場合はイグニッションコイル不良かもしれません。

まさにそうだけど。コイルが死んでいるのかな?


スペアの刈払機 KAAZ カーツ XP260B(W)H HONDA GX25Thai

があるので
火花の飛び具合を比較してみた。
カーツ XP260B(W)Hは確かに火花が強かった。それはまだプラグCM5Hが新品だから。
隙間も0.63mmぐらいあるのに。

VX250WHで使っていたCM5H、CM6Hを XP260B(W)Hで試すと、
火花の具合はそれほど変わらない。
VX250WHでも飛ぶときは、ちゃんと飛んでいる。
死ぬときは、熱や振動で内部の接続部が接触不良になり、
火花が飛ばなくなり、失火。しばらく休むとまた接触が復活し、
だましだまし使えてただけのような気もする。


2016.10.9 パーツリスト改訂
部品番号変更
30500-Z3E-004 IKEDA製イグニッションコイルは
31010-Z3E-004 IKEDA製フライホイールに適合
IKEDA-D 池田デンソー 兵庫県神崎郡福崎町大貫972−2 は
パナソニックエレクトリックワークス池田電機 兵庫県姫路市に2012年吸収合併

旧シリアル3016120までは
30500-Z3E-013 TEC 東洋電装製 イグニッションコイル(廃番)
31110-Z3E-003 TEC 東洋電装製フライホイールが補給部品(廃番)

2018.2.20 さらにパーツリスト改訂
古いタイプ用として
お得なイグニッションコイル/フライホイールキットGX25用 06301-Z3E-000が用意されている。
価格2700円+消費税(2022-8-20調べ)

コイルだけ 30500-Z3E-004 IKEDA製に交換することは認められていない。

イグニッションコイル二次巻線抵抗
基準は6.1kΩ~9.3kΩ(2002サービスマニュアル)に対し、
XP260B(W)H 5.56kΩ 冷間時
VX250WH 冷間時5.4kΩ、アイドリング5分後5.56kΩ
巻線がレアショートしている様子は無い。
ほんとうにイグニッションコイルの不良で、始動できなくなるのなら
それは内部のトランジスタが熱暴走するとか、
半田付けされているかどうか知らないが、接続部が離れているとか
そういう不具合だろうとは思うが。
品番が替わってきていることも事実だが、


不具合に至るメカニズム(一部引用 公開実用新案公報 昭58-106925より)
エンジン運転時には鉄心がその鉄損により膨張し、
またエンジン停止時には鉄心が冷却されて収縮し、
この膨張収縮が繰り返されると、鉄心と2次コイル間
の固化した合成樹脂にクラックが生じることがある。
クラックの両端が鉄心と2次コイルにそれぞれ達した
場合には2次コイルには高電圧が誘導されるので、
それと鉄心間に火花を発生し、イグニッション
コイルを損傷させる。高圧がリークして、スパークプラグ
には火花が発生しなくなる。構造上の欠陥。

このTRU-09イグニッションコイルはTEC 東洋電装製
どこの工場で作っているのかな?


2022-8-24 
 
これは、YAで買ったTEC製イグニッションコイル
製造ロット20916 たぶん2012年製 二次巻線抵抗は5.3kΩ
1000円+送料770円
はたして使えるかどうか?



2022-8-26 HONDA 純正の交換部品も買った

06301-Z3E-000 イグニッションコイル/フライホイールキットGX25用 
2970円 近所のホンダ農機具屋で取り寄せてもらった。
HONDAのイグニッションコイルは、他社のそれと比較するとそんなに高くないので、
YAで割高な中古を買うよりも、新品の交換パーツを買うのが賢明。
農機具屋は、部品変更前のGX25に対してもイグニッションコイルのみを交換しており、
TEC製の部品を装着している旧製品に対しては、お得なフライホイールキットが
コイルと同じ価格で入手でき、セットで交換することを知らなかった。
私の注文で、今回初めて発注したと言っていた。


ニッカリのGX25-SJTTJパーツリストではシリアル3016120以前のものには
イグニッションコイル&フライホイールキットを使え
3016121以降はイグニッションコイルだけを交換できる旨
記載がある。

 
フライホイール IKEDA-D製 作りは悪く、湯じわ、バリ残りがある。
いかにも外国製の作りですな。
クラッチボルト用M6タップのピッチは33mm、フライホイールプーラを自作する際の参考に。


取付説明書 フライホイールと、イグニッションコイル隙間は0.3mm±0.1mmに変更になった。


0.3mmならばハスクバーナゼノアのフィラーゲージH5025-13402が
使える。


 
イグニッションコイル比較
左 30500-Z3E-013 TEC東洋電装製 右 30500-Z3E-004 PEW池田電機製
新品の二次巻線抵抗は5.97kΩ



ホンダ純正 CM5HとCM6H それぞれ790円


2023.4.23 プラグ CM6H 焼け具合
2022年7月からHONDA 純正 CM6H 冷え型をつかっているが
今日プラグの焼け具合を点検してみた。
 
φ2.0中心電極の外周部が白くなっていた。
サイドからも、火花が飛んでいる。電極隙間は0.65mm。
外側電極は真っ白ではないので、焼けすぎでもないし、
イグニッションコイルを交換したことで、
力強く火花が飛ぶようになったということだろうか。
悪くはないよね。

とりあえずCM5Hに戻して、ごんど焼け具合を見てみよう。

2023.5.1 プラグ CM5H 焼け具合
  
イグニッションコイル交換後は、1時間程度しか使っていないが
CM6Hと同じような中心電極のやけ具合。
中心電極の外周部がこのように白く焼けるのが
普通みたいだ。
要するに、今までの白くないやけ具合は、イグニッションコイル
に不具合があったということだ。
だから、内部抵抗8.9kΩのCMR5Hを使うと火花の飛びが弱くなっていた。
良品のイグニッションコイルであれば、抵抗付きのプラグでも
ちゃんと元気な火花が出る。


2021.5.2 カーツ刈払機 VX250XWH 本田GX25 フューエルフィルタ交換      
2021.5.2 カーツ刈払機 VX250XWH 本田GX25 フューエルフィルタ交換
先日チェーンソーの燃料フィルタを交換した。
そういえば、草刈機は大丈夫かなと点検してみる。


畑の草を刈る草刈機のエンジン HONDA GX25 2009年製(シリアルがCGALTなので正確にはGX25T "Thai")
2015年から使い始めて、今年で6年目
4サイクル OHCエンジン。(キャブレターはWYB-8Aタイプ THAI製)
HONDA GX25T parts catalogue
https://www.hondappsv.com/engines/catalogue/JPN/ja/2145/

こっちhttps://cf.hondappsv.com/files/catalogues/135/11Z3E602.pdf


フィルタはまだ使えそうかなとも思われたが、
フィルタのボディが燃料タンクの底でこすれて、
磨り減っていた。分解して内部を見たら、
スクリーンフィルタにごみが溜まっていたので交換することにした。


フィルタは本田(17672-ZOH-003)からも取り寄せは出来るが、
マキタの部品を取り寄せた。
Walbro 127-552-1 接続口外径4.5/5.5mm
マキタ 163518-3 モノタロウで229円+消費税。
取り外し品は日本製であったが、
Walbroは2005年ごろより日本からタイ・中国へ生産シフトを始めており、
近年の補給品はたぶん中国製だと思われる。


交換完了


2021-9-25
でもこの磨耗は、新品装着後4ヶ月で同じように減るんだよ。
要するに傾いて燃料タンクに座るので、初期にこっち側のみ
ある程度は磨耗して減るんだ。


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