YAで購入したナショナル 石油ファンヒーター OH-L50R ちゃんと使えるという商品紹介を信用して買ったが、分解してみると 相当くたびれていた。 問題なく使えるが、分解清掃して見ると、燃焼室にフレームロッド(着火を検知するセンサーの針金)の先っぽが落ちていた。 最初見たときは、どこかのねじがちぎれて落ちていたのかと思ったが、実はフレームロッドの先、L型に曲がっている最終のところの根元からちぎれていた。 このままでも、イオン電流は流れるが、どうも気分が悪いので部品を交換することにしました。 2011.1.29 |
ナショナルOH-L50R 2000年式 能力5kW 既に各部は、圧搾エアーで清掃したが、その際にフレームロッドの折損を発見。 そのときは、動けばいいかと思っていたが、その後に買い足したOH-G58Rを分解していて、やっぱり修理したほうが安心できるなあと、今後起きるであろうトラブルを切り分ける意味で、フレームロッドの交換をすることにした。 | |
2000年式 燃料タンクは7L この頃は既にカチッとキャップ仕様である。 | |
ばらすのは簡単。手順は省略する。OH-A48のページを見て下さい。 松下のファンヒーターは上回りがゴソっと外れるのでメンテが簡単。 このレイアウトのまま整備に入る。 | |
燃焼室、バーナ、フレームロッドが見える | |
フレームロッド よさそうに見えるが、実は先っぽがちぎれている。 かろうじてイオン電流が流れるので、炎検知はできている。 | |
フレームロッドは、点火電極と一体になっている。 この機種には、AOS730-T50Rが適合 840円 近所のエイデンでオーダー。 | |
コーションプレートも同梱されている。 | |
新品は全体的にきれいに見えたが、磨きの入っているのは先っぽのみであった。 材質は何だろうね? ステンレスの棒のように思えるが。磁石にはくっつく。鉄だな。 | |
松下のフレームロッドにはもう一種あり、AOS730-T30S(左 OH-A48用)は点火電極のコネクタ接続部の長さが短い。 燃焼室に飛び出すほうの曲げ寸法は、AOS730-T50Rとなんら変わらない。そりゃそうだ、そのほうが設計は楽だからね。 | |
外したフレームロッドと、この前拾っておいたカケラ。形からねじが落ちているのかと思ったほどだ。 補給品は、形状が変更になっている。 | |
点火電極側 電極磨耗具合 | |
フレームロッド側 破断面 | |
フレームロッドのみ交換するつもりであったが、バーナーを外してみた
くなったので道草することに。 OH-G58Rと比較すると、フレームロッドの品番は同じなのに保炎板の形状が違う。切り欠きがある。 共に同じ2000年製なのに、保炎板の高さが高い。 | |
バーナーを外す。 | |
バーナーの裏 | |
気化器のノズル部 スラッジがたまっている。調子悪いわけでは
ないので、これ以上無理にさわらない。ナショナルの気化器はヒーターで
このバーナ受け座(ブロック)を暖めるために、点火に時間がかかる。
一度点火してしまえば、燃焼熱で受熱部を介してその下にある気化室を加
熱するためヒーターによる加熱が不要となり、燃焼熱で燃料を気化しなが
ら燃焼を継続する。 ダイニチは、こういう機構ではなく、燃焼室と気化室は熱結合されてなくて、アイソレーションが取ってあり、セラミックヒーターが、直接気化室のみを加熱するので、点火までの加熱時間を短縮する。しかしながら、燃焼中も ヒーターで気化室を断続加熱するので、電力を多く必要とする。80〜190W | |
ノズル部ふたをして、保炎板を乗せて(△マークで位置合わせ) グニャグニャになっていた保炎板だけど、40Aのガス管を当て金にし、金槌で たたいて、少し修正したんだよ。 | |
バーナ下部の鉄板を指定の向きでマウントして(△マークで位置合わせ) | |
パーナーを指定の向きで乗せ(△マークで位置合わせ)、ねじ締め。
バーナーの頭も床屋さんでふけを取り除いてやったので、少しきれいになっている。。 | |
補給品の点火電極フレームロッド付きを組み付け、ねじ締め。 | |
コネクタを接続し、上回りを元に戻す。 | |
添付のコーションプレートを貼ろうとしたら、同じものが既にに貼ってあった。
おそらくだけど、以前の持ち主がフレームロッドの交換で一回修理に出している
ね。そんな気がする。シールも斜めになっているし、工場の女工さんの仕業では
ない。 | |
もう一つ、背面にある室温センサーのスタンドオフ。この時代の松下製は
品川商工の、ツイストクリップTCS-1512を使っていたはずであるが、 センサーホールドSH-1545に取り替えられていた。たぶん先っぽを折っちゃって 修理時に交換したと思われる。 上記は誤り、2000年以降のモデルはセンサーホールド穴径はφ6.5穴であり、L50Rは既にSH-1545を使っていた。 もう1台2000年製のOH-G58Rを所有しているが、このモデルは1999年のモデルで2000年も継続生産していたから、惑わされただけであった。Gは1999年、Lは2000年、Tが2001年、Jが2002年モデルのようである。それ以前はAが1996年、Cが1997年、Dが1998年というところまでヤフーの出品画像と手持ちの松下製ファンヒーターで判明した。 このセンサーホールドは、コロナも使っており、020 278 017 センサーホールド FH-B30BY(C)用として52円で入手できる。 私も別のナショナルファンヒーター用のセンサーホールドが千切れているので、この部品を探していたら、店頭展示のコロナFH-ST4610BYの背面に同じ部品が使ってあるのを見つけ、それ用のあの部品をくれと頼み入手した。 | |
試験運転の前に、注意メイバンを確認。 フレームロッド電圧の測定機能の手順を覚える。 このメイバンはフロントパネル裏に貼ってある。 | |
完成検査中。横にあるタンクはスペアである。灯油が切れると タンクを持って、すごく遠くにある自宅給油所まで歩かねば ならないので、スペアは必要なんだよ。 | |
フレームロッド電圧モニターしながら運転中。3.8Vってことだね。 配線ミスはなし。 交換前のちぎれていたフレームロッドでも、2.5V以上出てたよ。 | |
交互表示の後半 80=3.80Vの小数点以下を表示、尚表示分解能は0.1Vなので0.01V台は0固定である。 | |
燃焼筒から見る、バーナーの色。 斜めの炎孔部は青い。そのまわりのメッシュは赤く熱せられる。 | |
気化器後ろより |
これでしばらくは使えるね。ファンヒーター部品は購入できるうちに買っておかないと
修理できなくなるよ。三菱はパーツは出るが、98年以前の旧製品は供給終了と言ってくるし、
ダイニチもそう。 基本部品は後の製品の部品で代替が利くはずなのに、供給は終了したと言ってくる。 松下はえらいなあ。このOH-L50Rよりも古い96年製の製品OH-A48でも、フレームロッドAOS730-T30Sは供給してくれる。 要するに特に進歩のない分野の製品は、顔だけ変えて新製品としてを世に出すんだよ。 どこでもそうだ。 |
ナショナルのファンヒーターにはハウスダストのモニターランプがついているが、これはどういうときに点灯するのか、使っていてもよくわからない。取説がないので、こまったなあ。
どなたか取説をお持ちの方で、このページにたどり着いた方、ハウスダストランプについて教えてください。 パナWEBから問い合わせをしたら回答が来ました。 本体内の「酸化触媒ユニット」が暖房しながら、 花粉やチリ、ホコリ、ホルムアルデヒドを熱分解してるときに点灯します。 どこにそんな酸化触媒ユニットがあるのだろう。無いような感じだけど。 松下からOH-G58Rの取説を取り寄せたらその意味がわかった。燃焼筒の周囲にサーマルリアクターが装備されており、においやホルムアルデヒド、ハウスダストを燃焼熱を利用して熱分解すると書いてあった。ハウスダストランプは燃焼開始後約2分以降の燃焼中点灯する仕掛け。表示は単に内蔵タイマーで表示しているだけ。センサーはない。 |
ナショナルOH-L50R 2000年式 能力5kW メイン基板部品面 機種判別はj0はL、J1はH、J2はLとなっている。 このジャンパーで能力を小さくできるのであろうか? ちなみにOH-G58RはJ0がH、J1はH、J2はLとなっている。 | |
メイン基板半田面 | |
ランプスイッチ基板 OH-L50R 1年前のモデルOH-G58Rで装備されていた、においとりLEDは未実装となっている。 |
たのしい改造コーナー においとりランプの追加 2011.3.10
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OH-L50Rのランプスイッチキバンは1箇所LEDがついていません。 1年前のモデルのここには「においとりランプ」が装備されていました。 手持ちのLEDを穴に突っ込んで見ると、ちゃんと点滅したことから、取付改造する運びとなる。 | |
LED301のランドの半田を吸って | |
LEDを半田付け。 | |
出来上がり。ここに使ったLEDはビートルの灰皿照明ユニットから外した廃品利用。 | |
点灯テスト(点滅だけど) けっこう輝度がある。 標準装着のLEDは輝度が暗めなので気にはならないが、光の側壁が浅いので、実はとなりのLED枠からも光が漏れるんだ。 | |
操作パネルには透過窓は無いので、省エネ表示LEDの透過窓から薄く光が漏れる。 これでOH-G50R 1999年モデルもどきとなった。 |
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