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もっと古いナショナル石油ファンヒーター OH-A48
修理 フレームロッドの交換


会社のおばさんにもらった石油ファンヒーター OH-A48
まだつかえるよっということで、1年ぐらい前にもらってきたやつ。
引き取り時に、圧搾エアーで大まかな埃は飛ばしてある。
しばらく使わずに仏間においてあったのだが、私の部屋の三菱製ファンヒーターKD-V323の送風ファンのベアリングにゴロツキが生じ、やましくて使ってられなくなったので、代わりにこれを使っていた。
つい最近新たに入手したOH-L50Rを分解したところフレームロッドが朽ち果てていたので交換した。
このOH-A48も年代物だし、フレームロッドは交換しておこうということになった。                             
ナショナルOH-A48 1996年式 能力4.8kW

この頃の松下の塗装はほんとうにPOORで、ちょっとしたことで表面が荒れる。 磁石をフロントパネルに貼り付けていたら、表面のつや消し塗装かな?垂れてめり込んでしまった。
外観はこんなもんだが、暖房機能は十分果たす。

燃料タンクは7Lであるが、 この頃はまだカチッとキャップ仕様ではなかったが、時計は装備されていた。
1996年式
4.75kW
タイマーボタンと、マイナスボタンを3秒長押しして、0- **表示をさせておき、運転ボタンを押すと、フレームロッド電圧測定機能が有効になる最初は F0 **表示。点火すると電圧が上昇していく。

OH-A48は7セグLEDが4桁分あるので、直読できて便利。
最大火力と思われるところで2.9V〜3.1Vぐらいかな。やや電圧が低めのような気がするが、これでも不都合はなく運転継続できる。
早速分解にかかる。

フロントパネル左右のM4バインドタッピンねじを外す。


フロントパネルを外したところ。

写真は省略するが、操作パネルのフラットケーブルを制御基板から引き抜き、操作パネルの下側のツメを上方に押し上げ嵌合を外して、操作パネルを外す。
(制御基板側のフラットケーブルコネクタにロックはないのでそのまま引き抜けばOK。)

天板と連携している操作パネルブラケット金具を外します。
温風吹き出し口のルーバーを外す。
真ん中にもねじがあるよ。

制御基板につながっているコネクタの嵌合を外し、ツイストクリップからハーネスを外しておくこと。
天板を固定しているタッピンねじを外し、天板を外す。
左右の折り曲げ部 (再組み付け時はこんなに曲げる必要なし。ねじに干渉している。)
ここの曲げてあるベラを指で起こして(95度ぐらいでok) ひっかかりを外しておく。
背面パネルを台座に固定しているタッピンねじを外して
上からサイドのツメがかかってないことを確かめ、取っ手を持って上に引き抜けば、
ほーらこの通り、上まわりがぞっそり抜ける。

室内温度センサーの黒線と、ファンモーターの黄線は、AC100V電源線用のUミゾに逃がしておく。
バーナー部が見える。
先っぽゲジゲジのやつがフレームロッド。

見た目はまだ劣化してなさそう。そりゃつかえているもんね。
横から見た写真。
燃焼用空気取り入れ口には、埃がびっしり。

ここは以前掃除してなかったところだ。あとで掃除しておこう。
フレームロッドのコネクタと、点火電極コネクタの嵌合を外し、ねじを緩めて点火電極ユニットを取り外す。
フレームロッドの先は、ねじが転造されていた。
補給品 AOS730-T30S 点火電極フレームロッド付き 840円
コーションプレート付属
参考

AOS730-T30S とAOS730-T50Rの比較
外観上は点火電極側の、コネクタ接続部の長さが異なるのみ。
外したパーツと補給品の比較

曲げ形状が異なっている。またフレームロッドの先っぽのゲジゲジがない。
昔は先端をゲジゲジにして表面積を稼いでいたと思われます。
ついでにばらして具合を見ておこう。

バーナを外し
ノズル部の汚れはどうかな
表面はきれいだ。
ノズルホルダーを外して、ニードルを確認すると、黒いカスがついていた。ツメでカリカリやったら取れる。
元に戻そうかな。
バーナ下部の鉄板を指定の向きでマウントして(△マークで位置合わせ)
パーナーを指定の向きで乗せ(△マークで位置合わせ)、ねじ締め。
補給品の点火電極フレームロッド付きを組み付け、ねじ締め。
フレームロッドと点火電極のコネクタを嵌合し、
上面写真
このあと上回りをもとに戻す。
今回は室内温度を測るサーミスタのセンサーホールドの取り替え工事を行う。

これは、コロナから取り寄せた、センサーホールド 52円

2000年以降の松下でもこれを使っているが、樹脂部品は今ラインが動いているメーカーから取り寄せたほうが新鮮かと思い、コロナから取り寄せ。
尚、取付穴径はφ6.5である。
折れたツイストクリップtcs-1512の穴径は4.8ぐらいなので、これを6.5まで広げる。

リーマーで途中までトライしたが、切削面が汚なかったので、たけのこ式段々ドリルであけ直した。
結局φ6.0穴でごまかしたが、うまくいった。
送風ファンも汚れがこびりついていたので、このあときれいにして元に戻す。
尚、ファンを固定しているナットは扇風機の羽根のそれとおなじで、左ねじである。
完成検査中
フレームロッドモニター電圧は0.5Vぐらい高くなったかな?
新品のフレームロッドでも、一度使うとこういう風に黒くなるよ。
今回交換は、将来に向けての予防処置。
この機台はさほど劣化してなかったが、ほかの機台ではほんとにぶざまな位、朽ち果てているかちぎれている。
古かったけど、おばさんはそんなに使ってなかったのかもしれない。                      
ナショナルOH-A48 1996年式 能力4.8kW

メイン基板部品面
メイン基板半田面
電源基板
フロントパネル裏のエラーコード表
気化器後ろより
燃焼筒内側の埃も錆もきれいにしてやろうと、燃焼筒を外して乾燥中、圧搾エアーでシュシュやってたら、雲母製ののぞき窓が破れてしまった。                     
燃焼筒の覗き窓、よさそうに見えるが実は破れてしまった。
こんなことなら、洗わなければよかったと悔やむが、あとの祭り。
しょうがないので、電気店で部品はあるかと聞いたら、あるそうなので取り寄せてもらった。

AOS162-H301 25mm×35mm 525円
相当前から部品は共通のようです。
2011.3.5
今日ひまができたのでようやく交換することにした。
こういうふうに破れていた。
元々2枚かそれ以上貼り合せて必要な厚みを得ている。
補給品との比較
新品を入れます
完成

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