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太陽熱温水器 水漏れ修理


設置から10年も経つと、なにかと設備は壊れますねー。
太陽熱温水器から、水がジャージャー漏れてましたので、分解して修理しました。
2008.9.20


太陽熱温水器
タンク右下のサービスホールのふた付近から、水(湯)がジャージャーだだもれ。
撮影時は、止水栓を閉じて数日経過しているので、タンクの水は抜けてしまっている。

メイバンは、紫外線で退色していたが、コロナスカイヒーターと判別できた。

タンク右下のサービスホールを空けたところ。
一番左のジャバラホースに穴が開いており、ここから水がダダ漏れしていたと推察。

販売店に出向いて、補給部品を頼もうと思ったら、なんと在庫がありました。
他のお客さんで注文があったらしく、部品表もあり照合できた。
品名:循環ホース 品番:273303 
本当は下側のホースは全部いっぺんに交換しておいたほうが、修理が一度で済むと思ったが、273303は在庫が3本しかなかったので、とりあえず1本でいいやということにした。

穴の開いてしましったホースを取り外す。

注意:黒い集熱部にはお湯がまだ残っているので、ホースを外す際に水蒸気でやけどをしないように気をつけること。
ステンレスパネルのエッジで、手を切らないように注意のこと。気をつけていても切ります。

補給部品:循環ホース 品番273303 ジャバラの山は12個です。
新品定価は809円だけど、ちょこっと安くしてもらいました。

新品の循環ホースに付け替え。

ホースバンドは再使用しました。 隣のホースが破れるのも時間の問題。いっしょに交換しておいたほうが賢明。
2010.4.11追記
交換しなかった真ん中のホースが破れました。
実は左側のアッパー側のホースも予防交換しておいたのだが、そのとき外したホースを取っといたんだ。今回は応急処置で中古のホースに交換した。
やっぱり5本とも交換しておけばよかった。何回も屋根に上るのはやだよ



今度は下側の熱交換器ドレインから水漏れ     2010.9.22

今度は集熱部(コレクター)の下のドレインキャプから水漏れです。

屋根瓦もびったびた

ドレインキャップの先っぽに穴が開いて噴水

住宅設備屋へ電話したら、補給部品の在庫があるとのこと。毎度の事であるが、こういうときには助かるなあ。

ホースバンドと、紫外線よけのアルミ箔が付いて、1個116円
今回は左側のみの不具合があったが、これまでの経験からもう片方も同時に交換しておいたほうがよい。

あらかじめ、温水器へ上げる水の給水栓を閉じてから作業に入ります。

我が家の場合、給水栓(ゲートバルブ)が固着しており完全に閉まり切りませんでしたので、元栓を閉めてから作業にかかりました。

太陽熱温水器の給水栓に不具合があったわけだが、今回のトラブルで腹が立った。作業性を全く考えずに、低いところの奥側に弁を施工しており、固着していると力が入れられない。

後日、上のゲートバルブを取り外し、作業しやすいところに開閉の状態が一目でわかるようにボールバルブに変更した。(写真)

バルブ自体は2000円もしないのに、これで12000円も取られた。何にも技術がいらないのに水道屋は日当が高すぎだ。

NGのドレインキャップをぐりぐり円周方向に回しながら外して、新品に取替え。
直りました。

ドレインから水が抜けきってからキャップを取り付けようとも思ったが、時間がもったいないので流れている上からキャップをかぶせた。

本日の天候は、雨のち曇りで太陽は照っていなかったので、温水は出てこなかったが、炎天下で作業する際には熱湯や熱い水蒸気に注意せねばならない。

止水弁(ゲートバルブ)の固着は、シャフトのパッキン押さえナットを少し緩めることで完全に閉じることがわかった。止水弁が1回転とか3回転しか回転しない場合、それを乗り越える際に少し硬くなるところがある。その場合、パッキン押さえナットを少し緩めることで、さらに閉めこむことができるのでお試しあれ。

穴の開いてしまいいたドレインキャップ
002 775 008 コレクターキャップ小

実は前から気になっていたのだが、タンクのオーバーフローパイプから水がチョロチョロ漏れる。
原因を探るべくタンクの上部を開けてみた。

ボールタップの取り付けの位相がまずく、斜めになっていたため、水面が上昇して浮きが上がっても、ニードルバルブが完全に閉じず、その結果水が漏れていたことが判明。ボールタップの位相を手直し。ボールのアームがが垂直に動くように直した。

ボールタップの取り付け位相がずれたのは、外の継ぎ手部のパッキンを交換した際に、ボールタップが連れ回りしていたことがわかった。継ぎ手のパッキンを交換する際にはボールタップのマウント確度を再確認しなけれならない。

写真は修正後である。

ボールタップクローズアップ

エルボのナットを締め付ける際に、ボールタップが連れ回りしていた。

写真の水垢を見てわかったのだが、オーバーフロー時はサイドのオーバーフローパイプだけから、外へ水が出ているのではなく、タンクふた、ボールタップ締め付けねじ隙間からも水が漏れている。
10年以上経過すると、ほんとにいろんなところに穴が開く。ホース、キャップ類は、一度にすべて交換しておいたほうがよい。


3年前に直したはずだと思っていた、左側の循環ホースから水漏れ
2011.7.6
左側の循環ホースから水漏れ

直したと思っていたけど、ここのホースは交換してなかったみたい。

拡大

ジャバラホースの谷部分で亀裂

ジャバラホースをそのまま引き抜くと、熱湯や熱い水蒸気でやけどをする。可能なら、あらかじめ風呂桶にお湯を流して、タンク内はぬるま湯にしておくとよい。また太陽が照っているときは作業をしないようにしましょう。ゴム手袋を用意しておき、ジャバラを外したら、すばやく交換すると捨て水を最小にできる。

補給部品
品名:循環ホース 品番:002 783 006

12山なので旧品番:273 303とおなじものみたい。

直りました


循環ホースの交換で修理完了と思いきや、今度はボールタップが故障し、オーバーフローパイプからダーダー水漏れだ            2011.7.8
太陽熱温水器のオーバーフローパイプから水がダーダー漏れてきた。
写真は外したボールタップ。

背面にはSH13とあるのでそれが製品名であろう。
兼工業 小牧工場 鋳型に記された製造者略号 KKKを頼りにメーカーを調べると 小牧市の兼工業の製品と判明。
ちょっと散歩のついでに見てきた。
こんなとこで作っていたんだね。
パッキンが死んだのかなと思い、修理しようと外したんだが...
パッキンも劣化していたが、
PP製の浮き球に亀裂があり、そこから球の中に水が入ってしまい、 浮きの役割をしていなかった。その結果止水できずダダモレ。

パッキンだけならなんとかゴムを切って作ることができるんだが、PP浮き球の亀裂の修理は できないなあ。ホームセンターで浮き球だけを600円ぐらいで売っているが、あれはトイレ用で 耐熱ではなさそう。こまったああ。 まあボールタップアセンブリで交換するか。 このボールタップは小牧市の兼工業製のSH13というタイプ。安いつくりなんだよね。 今はこのタイプは、WEBカタログになく、少し高級なFW13というタイプがある。それに交換するか。

暫定的な修理に取り掛かる
     2011.7.9

まずはパッキン
15年ぐらい使っているので、だいぶ頭が崩れていた。
交換すべくφ13.2ぐらいのゴムパッキンをホームセンターで 探したんだが、そんなものは売ってなかった。
ゴムの板を丸く切って作るかと、材料や切断工具を 作らなくてはいけない。

そういえば、秘密基地に鉄板とかアルミを切るホーザンのパネルパンチK-700があったなあ。
ちょうどφ13.2の丸穴カッターもあり、こいつでくり貫いたら

t3ぐらいまでなら、側面もまあまあうまく切断できる。

うまく嵌った。
亀裂ができて水が入った浮き球は、インサートナットの中心にφ1.2の穴を明けて、そこから圧搾エアーで プシュッとやったら、亀裂から水が飛んで中空になった。とりあえずくっつかないんだけど 瞬間接着剤を亀裂部に流し込み、簡易的にふさぐ。

注意:一度接着剤をスキマに流し込んだ浮き球をまた少し水がたまったからといって、圧搾エアーで空気を入れてはいけない。球のヒビワレ部は弱くなっているので、内圧に負けて爆発事故が起きます。

ボールタップを組みなおし、タンクに戻し、止水栓を開放。

こんなに勢い良く水が出る。水圧が高いなあ。暫定修理のパッキンではもちそうにも無い。 止水栓で少し絞っておかないと。

ボールタップの型式 SH13

兼工業に聞いたところ、このSH13はCORONA向けに供給している製品で、詳細は明かすことはできない。詳しいことはコロナに聞けと言ってきた。なんとも小牧の立派な工場らしいカスタマーサービス。こっそりでも教えてくれれば黙っててあげるのに
コロナもそういうところの安い部品しか使えないんだよな。そうおもうと気が済む。
ところで浮き球のサオを曲げて使っているが、これはダメだと水道屋に言われた。
確かこれは前回の修理時、オーバフローパイプよりも上でないと水が止まらなかったので 曲げたような気もする。
このときすでに、弁ゴムが減っていたんじゃないかな。今回t3の板ゴムを切断加工して 弁を作ったが、t4あるいはt5のほうが良かったんじゃないかな。
素人工事だから、上の暫定修理は参考にしないように。

KKK SH13 楽天市場で1937円(税込)なんだよ。ポイントがたまっているなら新品買ったほうが安そうだ。
でもこのSH13って60℃までしか使えないんだ。 太陽熱温水器に使うには
ちょっとスペック不足。ようするにCORONAは安いパーツを選んでいるだけ。

ボールタップを取り替える
     2011.7.14

配管部品.comに注文したボールタップがようやく届いた。

説明書も同封

兼工業製 SH13


弁を取り外して、新品時の弁ゴムの厚みを確認しておく。

t4のようです。

さっさと交換する。

一応通水してみたが、サオが真っ直ぐだとオーバーフローレベルギリギリで止水するみたいなので

新品の継ぎサオを曲げるのは、もったいないような気がしたので、古いほうの曲げたサオを使うことにした。

これでバッチリのはず。

ところで我が家のコロナスカイヒーターは98年1月製造だということがわかった。

やはり最初の故障は設置から10年だった。
10年経過すると、なんでも壊れる。

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