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電源FANコントロール基板の活用


壊れたATX電源ユニットのFANコントロール基板を再活用する

パソコンのFAN回転数コントローラーはたいした回路は必要じゃないのに高価である。壊れたATX電源には、使えそうなFANコントロール基板があり、基本的には電圧を可変できればよいわけで、これを活用すべく回路解析と少し改造して、回転数コントロールができるようにしました。  2009.3.8

これがFANコントロール基板 (写真は改造済みの状態)
元々はWINDYのVariusU350電源の中にあったもので、常温ではFANへ6Vを供給しFANをゆっくり回転させ、ヒートシンク温度をサーミスタで検出し50℃を超えると12Vを供給し、フルスピードにするというもの。

回路図
基本回路は、ツェナーダイオードを使った定電圧電源回路で、常温時はサーミスタの抵抗値が高いため、Q2 2SC1815のベースはONしているため、Q2のコレクタはGNDに落ちており、Q1 2SD882のベースにはツェナー電圧がかかり、VCEを差し引いた電圧約5.5Vがエミッタに出力される。温度が高くなるとサーミスタの内部抵抗が小さくなり、その結果Q2のベース電位が0.6Vを下まわるとQ2のコレクタはHiになりその結果、Q1のベース電位は12Vとなり、約11.5Vが出力されるという回路になっている。
このままでは、サーミスタによる制御のみで、回転数は自由には変えられない。基板のパターンを見たところR2は部品がついてなくて、CN1へつながっている。R4のところについているZDをR2につけかえて、外部にボリウムをつければ、6V〜12Vの範囲で出力を可変できる。
サーミスタ回路は特に要らないのですが、そのまま残してあります。サーミスタを熱くなりそうなところへ貼り付ければ、50℃ぐらいでフルスピードになるはずです。

基板を裸でケース内に置くのは、ちょっと心配であったが、とりあえず樹脂スペーサを介してこのへんに置いてみた。
ボリウムは機能チェックのために暫定的に両面テープで貼り付けてある。あとで5インチベイへ移設するつもり。

基板と追加したボリウム10kΩ クローズアップ

ボリウムは5インチベイへ自作L型金具で取り付け。これで外からコントロールできるようになった。



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