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新ダイワ ライトカッター
L100P
ベアリング交換
新ダイワ ライトカッター L100P ベアリング交換   2018.11.24
古い高速切断機のベアリングを交換しました。
中古で手に入れた、高速切断機
新ダイワ L100P(φ355)
古い割には、外観がきれいなので、そんなに使ってないと見立て手に入れた。近所のキンブルで5400円。
使えるんだけど、音を聞く限り、どうもベアリングが怪しそう。砥石軸もスラスト方向にブレがある。
交換してみよう。
まず砥石を外す。
クリッパーと呼ばれる付属工具でフランジB(アウターフランジ)を回り止めし、s=17レンチでボルトを緩める。
フランジBが外れたら、砥石(d25.4)は容易に外せる。
砥石が外れると、カラーとフランジA(インナーフランジ)が残る。これも取り外す。
ギヤカバーを固定している、M5セムスねじを外す。
シャフトを引き抜くと、ギヤが外れる。抜けにくい場合は、奥のベアリングがギヤケースアームに引っかかっているので、プラスチックハンマーでギヤケースアームを向こう側に叩いてやるとよい。
外れました。柿のグリスが充填されていた。
シャフトをコンコン叩くとここまでは抜けるが、ゴミにかじる。
この後木片をブリッジにしてシャフトを抜く。
大きいほうのベアリング6203は、手持ちのプーラーで抜くことができた。
この外したベアリングはシャーシャー言ってた。
小さいほうのベアリング6000は、秘密基地へ持ち込み、爪を薄く加工したペアリングプーラーで抜く。

交換用のベアリング。
6000ZZ CM/5K 内径10外径26 249円+TAX
6203ZZ CM/5K 内径17外形40 289円+TAX
モノタロウで購入。
6203をギヤカバーへ圧入。
内輪を押してシャフトへ圧入。しまりばめ。
ひっくり返して、小さいベアリング6000の内輪を押して圧入。この後、アタッチメントをφ11穴のカラーに取り替えて奥まで押し込む。
交換完了。

 次はモーターシャフトのベアリング交換      
ハンドルのカバーを外すとスイッチが見える。
モーターへ行く線は、赤と青、スパークキラーも一緒に外れる。
モーターケース左側のエンドカバーとブラシはあらかじめ外しておく。
モーターケースはギヤケースアームにM6セムスねじで固定されているが、そのねじを外しても容易に外れてこない。
ベアリングプーラーで引っ張ればよい。
プーラーの爪をモーターケースにひっかけ、シャフトを押してやることでようやく分離できたせた。
但し、ローターはギヤケースアームに残ったままとなる。
バリヤを外し、ローターを手でつかんで、プラスチックハンマーでギヤケースアームを向こう側へ叩いてやるとローターが抜ける。
ローターも抜けました。
ローラーの羽根には、製造年月日が不滅印で捺印されていた。
57.8.25
36年前の製品
機種名板をよーく見たら、57 9の刻印があったった。 製造年月は昭和57年9月ということで間違いなさそう。
ピニオン側のベアリングは羽根とのすき間が狭いので、爪を薄く加工したベアリングプーラーで引き抜く。
モーターケースに残ったベアリングは、D29.6アタッチメントで押して抜く。
抜けました。6200ZZはゴロゴロ言ってました。
新しいベアリングを用意。
モーターシャフトのベアリングは鋼板シールドZZではなく、 日立の両頭グラインダでも採用している非接触合成ゴムシールLLB(防塵性がZZ形よりも良好)を選んだ。
6200LLB CM/5K 内径10/外径30 239円+TAX 
6202LLB CM/5K 内径15/外形35 279円+TAX
モノタロウで購入
ローターにベアリングを圧入します。
先にギヤ側の大きいほう6202を圧入し、内輪で受けておき、その後で6200の内輪を押して圧入する。
ローターベアリング圧入完了。
ローターをギヤケースに嵌めこむが、途中までしか入らない。
あんまりやりたくは無かったが、シャフトをコンコンと軽く叩いて奥まで座らせた。
バリヤを嵌めるが、なぜかポロンと落ちる。ゴミを掃除したのが災いしてる。
モーターケースを入れようとするが、ブラシ側のベアリングは、モーターケースには容易に入りません。
横倒しにして、モーターケース固定ねじを均等に徐々にねじこんでやったら、ククッ、ククッと嵌った。
ギヤケースはMPグリースをたっぷり充填
あとは分解と逆の手順で組む。
MP3音声ファイル
ベアリング交換前
ベアリング交換後
交換後は、少しゴロゴロ音が大きくなったように感じるが、モーターピニオンとギヤとのバックラッシュか、減速時にスラスト方向に若干動くので、 歯あたりがずれて音がしているのではないかと思う。
通電OFF後、回転停止までの堕走時間は、交換前は約7秒、交換後は約12秒と長くなっている。
交換しただけの効果はあったと言えよう。
新ダイワ L100P 取説、分解図 部品リスト
後継モデル 新ダイワ L140S-N 分解図 部品リスト


 フランジの打痕      
フランジA (インナフランジ)に打痕がありスラスト方向へ膨らんでいた。
せっかく面研してあるのに、ふくらみがあると砥石が振れる原因になる。
金づちでたたいて修正を試みたが、修復はむづかしい。
起動時にガンっと回転する際に圧痕がついたと考えられる。
フランジB(アウタフランジ)にも圧痕があり、内周が変形していた。
砥石側にダレていたので、金づちで叩いたけど、内周のくぼみは元には戻らななかった。
新ダイワはみんなこんな風になるのであろう。
近所の工具商のファースト社で部品を購入し交換した。
C365-000250 インナフランジ 690円
C365-000260 アウタフランジ 730円 

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