新ダイワ ライトカッター L100P ベアリング交換 |
古い高速切断機のベアリングを交換しました。 |
中古で手に入れた、高速切断機 新ダイワ L100P(φ355) 古い割には、外観がきれいなので、そんなに使ってないと見立て手に入れた。近所のキンブルで5400円。 使えるんだけど、音を聞く限り、どうもベアリングが怪しそう。砥石軸もスラスト方向にブレがある。 交換してみよう。 | |
まず砥石を外す。 クリッパーと呼ばれる付属工具でフランジB(アウターフランジ)を回り止めし、s=17レンチでボルトを緩める。 | |
フランジBが外れたら、砥石(d25.4)は容易に外せる。 | |
砥石が外れると、カラーとフランジA(インナーフランジ)が残る。これも取り外す。 | |
ギヤカバーを固定している、M5セムスねじを外す。 シャフトを引き抜くと、ギヤが外れる。抜けにくい場合は、奥のベアリングがギヤケースアームに引っかかっているので、プラスチックハンマーでギヤケースアームを向こう側に叩いてやるとよい。 | |
外れました。柿のグリスが充填されていた。 | |
シャフトをコンコン叩くとここまでは抜けるが、ゴミにかじる。 この後木片をブリッジにしてシャフトを抜く。 | |
大きいほうのベアリング6203は、手持ちのプーラーで抜くことができた。 この外したベアリングはシャーシャー言ってた。 | |
小さいほうのベアリング6000は、秘密基地へ持ち込み、爪を薄く加工したペアリングプーラーで抜く。 | |
交換用のベアリング。 6000ZZ CM/5K 内径10外径26 249円+TAX 6203ZZ CM/5K 内径17外形40 289円+TAX モノタロウで購入。 | |
6203をギヤカバーへ圧入。 | |
内輪を押してシャフトへ圧入。しまりばめ。 | |
ひっくり返して、小さいベアリング6000の内輪を押して圧入。この後、アタッチメントをφ11穴のカラーに取り替えて奥まで押し込む。 | |
交換完了。 |
ハンドルのカバーを外すとスイッチが見える。 モーターへ行く線は、赤と青、スパークキラーも一緒に外れる。 | |
モーターケース左側のエンドカバーとブラシはあらかじめ外しておく。
モーターケースはギヤケースアームにM6セムスねじで固定されているが、そのねじを外しても容易に外れてこない。 |
ベアリングプーラーで引っ張ればよい。 | |
プーラーの爪をモーターケースにひっかけ、シャフトを押してやることでようやく分離できたせた。 但し、ローターはギヤケースアームに残ったままとなる。 バリヤを外し、ローターを手でつかんで、プラスチックハンマーでギヤケースアームを向こう側へ叩いてやるとローターが抜ける。 | |
ローターも抜けました。 | |
ローラーの羽根には、製造年月日が不滅印で捺印されていた。 57.8.25 36年前の製品 | |
機種名板をよーく見たら、57 9の刻印があったった。 製造年月は昭和57年9月ということで間違いなさそう。 | |
ピニオン側のベアリングは羽根とのすき間が狭いので、爪を薄く加工したベアリングプーラーで引き抜く。 | |
モーターケースに残ったベアリングは、D29.6アタッチメントで押して抜く。 | |
抜けました。6200ZZはゴロゴロ言ってました。 | |
新しいベアリングを用意。 モーターシャフトのベアリングは鋼板シールドZZではなく、 日立の両頭グラインダでも採用している非接触合成ゴムシールLLB(防塵性がZZ形よりも良好)を選んだ。 6200LLB CM/5K 内径10/外径30 239円+TAX 6202LLB CM/5K 内径15/外形35 279円+TAX モノタロウで購入 | |
ローターにベアリングを圧入します。 先にギヤ側の大きいほう6202を圧入し、内輪で受けておき、その後で6200の内輪を押して圧入する。 | |
ローターベアリング圧入完了。 | |
ローターをギヤケースに嵌めこむが、途中までしか入らない。 あんまりやりたくは無かったが、シャフトをコンコンと軽く叩いて奥まで座らせた。 | |
バリヤを嵌めるが、なぜかポロンと落ちる。ゴミを掃除したのが災いしてる。 モーターケースを入れようとするが、ブラシ側のベアリングは、モーターケースには容易に入りません。 | |
横倒しにして、モーターケース固定ねじを均等に徐々にねじこんでやったら、ククッ、ククッと嵌った。 | |
ギヤケースはMPグリースをたっぷり充填 | |
あとは分解と逆の手順で組む。 MP3音声ファイル ベアリング交換前 ベアリング交換後 交換後は、少しゴロゴロ音が大きくなったように感じるが、モーターピニオンとギヤとのバックラッシュか、減速時にスラスト方向に若干動くので、 歯あたりがずれて音がしているのではないかと思う。 通電OFF後、回転停止までの堕走時間は、交換前は約7秒、交換後は約12秒と長くなっている。 交換しただけの効果はあったと言えよう。 新ダイワ L100P 取説、分解図 部品リスト 後継モデル 新ダイワ L140S-N 分解図 部品リスト |
フランジA (インナフランジ)に打痕がありスラスト方向へ膨らんでいた。 せっかく面研してあるのに、ふくらみがあると砥石が振れる原因になる。 金づちでたたいて修正を試みたが、修復はむづかしい。 起動時にガンっと回転する際に圧痕がついたと考えられる。 | |
フランジB(アウタフランジ)にも圧痕があり、内周が変形していた。 | |
砥石側にダレていたので、金づちで叩いたけど、内周のくぼみは元には戻らななかった。 新ダイワはみんなこんな風になるのであろう。 | |
近所の工具商のファースト社で部品を購入し交換した。 C365-000250 インナフランジ 690円 C365-000260 アウタフランジ 730円 |
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