もどる

サーチエンジンから飛んできた方へ 下記ページも参照ください
MIDTRONICS PSP-12J
MIDTRONICS MCR-500XL-ACD
MIDTRONICS MDX-P300




GSバッテリーアナライザーMBA-100を使ってバッテリーの健康チェック


VW純正バッテリーの場合前兆なしに突然死ぬことが多い。
国産バッテリーのようなエンジン始動時の「弱った感」が
なく突然死してしまうことがほとんど。            
コンビニに行って帰りにエンジン掛けようと思ったら…NG
そうなる前に、早めにバッテリーの交換をお勧めします。 
・・・ディーラーのサービスアドバイザーのことば
先日からちょっと気になっているバッテリー。
直近の12ヶ月点検時に負荷試験で11.0Vの値となり、性能が落ちていますとのことだったが、
ディーラーの測定器を信頼しないわけではないが、別の測定器でも調べてみた。     2009.11.1                             

島津源蔵のバッテリーアナライザーをつなぐ。
GS 日本電池製のMBA-100
電源ボタンを押し、その後選択ボタンを5回押してCCAランクを451-600(係数5)にし確定ボタンを押す。
ここは計測するバッテリーにの型式、あるいはそのバッテリーのCCA(SAE)にあわせてセットします。
CCAランク設定表拡大写真

開始キーを押すと、放電テストが始まる。ガチャンとマグネットコンタクタが駆動し 内部の負荷に電流(現行モデルMBA-500取説によると150A)を流したときの放電電圧と、負荷 を切ったときの回復電圧を測るようだ。

テスト中はバーが徐々に増えていき、いまどの過程なのか がおおよそわかるようになっている。

放電テスト 10.38V良好 と結果が表示されるとともに、上部の放電テスト良好ランプが点灯。

後からわかったことですが、どのCCAランクでも負荷はいっしょです。
判定プログラムは。CCAランクの設定により、閾値を変えているだけみたいです。
1つ上のCCAランクで測定してみると、早めの交換になり、さらに上のCCAランクでは 要交換になります。

※ここで確定ボタンを押すと、放電電圧と回復電圧の表示ができる。
要するにまだまだ、使えるというわけ。
よー考えたら、GT-TSIは1400ccだから、排気量が小さいので、クランキングに必要な力ももそれなりに小さいはずであり、 2000ccクラス、国産ではそれ以上のランクのバッテリーが備わっているわけで、そう簡単にはセルが回らなくなることは ないはずであろう。
まー近所のコンビニで立ち往生したら、エマージェンシー足すたんすを呼べばいいんだよ。

次は選択ボタンをもう一度押して、テスト種別を充電テストに 切り替えたのち確定ボタンを押す。

ここでエンジンをかけてから、回転数を2000回転にキープし、開始キーを押す のであるが、コールドスタート時は、フルチャージされるのでエンジンをかけ た後、アナライザーのところでボタンを開始ボタンを押せばよい。 (尚、このMBA-100は操作パネル部が手前にはずれ、運転席まで持っていくこと が出来るように内部にケーブルが束ねてある。詳しくは後述)

充電テスト 14.3V 電圧正常のメッセージとともに上部の電圧正常ランプも点灯。
現行モデルのMBA-500では、「充電テストは国産車のみ可能です」とあるが、 外国車の場合、国産車とレギュレーター電圧が異なることがまれにあるために、 国産車の基準で判定すると、まちがった判断をしてしまうことを恐れ、そう断 っているに過ぎず、テスト自体はできます。だって電圧を測るだけだもん。

同様な機器を製造しているアルプス計器によると、13.6V〜15.0Vが一般的であるが、 車両により設定電圧が違うため良否の判断はしない。(アルプス計器 P121500BT取説 より)
ミドトロニクスでは、13.3V〜15.5Vが正常と言っている。(ミドトロニクス PBT-300 取説より)普通のレギュレータの場合,上限値は14.5V±0.5Vです。正しい上限値につ いては自動車メーカー仕様書を見よとある。

このMBA-100で正常と判断する充電電圧を探ってみると、13.5V〜15.4Vであった。 15V超えてるとちょっと心配だよね。

データをプリントアウトするには、プリンターの電源を入れ、 印刷キーを押すと、日付設定を要求される。開始キーを数回押して、確定キー下位桁 へ移動開始キーで印刷が始まる。
移動式のサーマルヘッドのため、印刷速度は遅い。

印刷が終了するころ、ディスプレーにも放電電圧と、回復電圧が表示される。

プリントアウトした診断結果(80mm幅感熱紙を120mm使って印刷)

左下にはどの設定したCCAランクが印刷される。5Aは451-600です。

この結果を見る限り、まだしばらくはだましだまし使えそう。 でもさー、この測定器が無くても、自作デジタル電圧計のLEDの設定した閾値とそれ ほど変わらない判断基準みたいだから、このアナライザーは要らないよね。

ケーブルは背面に収めることができるよ。
機器は使う前にどうなっているか見ておかないと..
ここからはMBA-100の分解です。

これが日本電池 GS製 バッテリーアナライザー MBA-100
当時はオプションであったと思われるプリンターMBA-100Pが備わる。

外形寸法 W301xH225xD200 けっこうデカイ

操作パネルは、両側面のラッチを押すことで手前に外れる。
これは、充電テストを1人で行う際に、操作パネルのみを運転席に持ってきて、アクセルを操作しつつボタン操作するためだと思われる。
当時の車は、アクセルはワイヤー式のため、エンジンルームでスロットルを操作することも出来たと思うのだが、現代の車はホットワイヤー式電子スロットルが多いため、今になって重宝する。

左側のパネルを下へスライドさせると、プリンターが収まっている。

プリンターを外すには、下に嵌っているゴムスペーサ2個を外して、プリンターを下へスライドさせると、コネクタの嵌合が外れる仕組みである。

こういうふうに外れます。


このプリンターの電源は本体から供給されるのではなく、電池駆動になってます。
単三乾電池4本使用
このプリンターMBA-100Pは三栄電機のBS-80TLのOEM版

交換用感熱紙はBS-80-15(内径φ8.7、外径φ38以下)10本単位でしか入手できない。
BS-80TLp2-6
BS-80TLp7-16
BS-80TLp17-終

本体を分解してみました。
基板は2階建てとなっている。
プリンターコネクタは、補助基板を経由してついてます。

基板をはずしてみました。
操作表示部と、制御演算部の2枚構成で、フラットケーブルでつながってます。

基板のROMに貼ってあるシールには24 Aug '95と印刷されてます。
14年も前の製品でした。

本体の仕切り版を外した写真です。
マグネットコンタクタと負荷抵抗、逆接アラームブザーが備わります。
負荷テストをすると、この巻き線抵抗がちんちこちんになり、試験を繰り返すと少し冷まさねばなりません。





Click on each image for a larger picture

(C)2007 African Cooking School All Rights Reserved.